環境への取組み 人と自然の共生と資源環境への取組み
「5本の樹」計画
本投資法人は、スポンサーの積水ハウスが推進する「5本の樹」計画に基づき、生態系に配慮した樹種を基本とした植栽等の維持・管理を実施しています。
「5本の樹」計画とは、「3本は鳥のために、2本は蝶のために、地域の在来樹種を」との想いを込め、2001年よりスポンサーの積水ハウスが開始した、生態系に配慮した造園緑化事業です。日本各地の気候風土と調和し、特に鳥や蝶などの生き物との関係が深く、庭木として利用可能な植物(288樹種)を中心に植栽することで、身近な自然と共生し、時とともに愛着が深まっていく庭づくりを目指しています。2021年度の樹木の植栽実績は101万本で、事業開始以降の植栽本数は累計1,810万本となりました。
都市にたとえ小規模でも緑化空間を設ければ、昆虫や野鳥などの生き物が生息する場所になり、そして移動するための回廊となり、生き物間で食物連鎖が生まれ、生態系ネットワークが形成されます。この生態系ネットワークが地域の、そして日本の生物多様性を豊かにします。こうした空間は、生き物にとって利用しやすい場所になるだけでなく、同時にテナントが自然の豊かさを享受することができる場所になります。本投資法人は、今後も保有物件において、「5本の樹」計画に基づき、生態系に配慮した樹種を基本とした植栽等の維持・管理を実施していきます。

導入事例
2022年、一部の住居において植栽の植替えを実施しました。植替えに際しては、計画時に積水ハウスと連携の下、在来樹種の選定や総合対策外来種の有無等植栽内容の確認を実施し、「5本の樹」計画に沿った植栽を施しました。

エスティメゾン萱場

樹木プレート
オフィスビルにおいては、 ガーデンシティ品川御殿山と本町ガーデンシティに屋上庭園を設けており、緑化によって断熱性能を向上させるとともに、都市部の自然環境創出に寄与しています。

ガーデンシティ品川御殿山

本町ガーデンシティ
汚染リスクの回避
投資対象資産の取得にあたっては、アスベスト・PCB等の有害物質の使用履歴、使用状況及び保管状況、地質状況、土地利用履歴、土壌汚染状況等の調査項目をデュー・ディリジェンス基準にて定め、十分に調査を実施した上で、投資対象としての妥当性について検討を行っています。資産取得後においても、エンジニアリング・レポートの継続取得等を通じて、保有物件における環境関連法令違反がないか調査し、遵法性の維持を図っています。
節水設備の導入
住居において、水の過流量を防止する流量制御弁や、節水機能を搭載したシャワーヘッド、トイレ等を導入しています。オフィスビルでは、ガーデンシティ品川御殿山の屋上庭園において、貯蓄した雨水を散水に使用する等、節水及び水資源の有効活用を促進しています。

流量制御弁及び節水キッチン水栓

節水シャワー
廃棄物の適正管理
事業系廃棄物の減量推進及び適正処理に優秀な実績を挙げたとして、大阪市環境局よりごみ減量優良建築物の認定(本町ガーデンシティ)及び「ごみ減量優良標」(HK淀屋橋ガーデンアベニュー)を贈呈されました。また、更なる廃棄物排出量の削減に向け、ガーデンシティ品川御殿山の館内には3R(リデュース・リユース・リサイクル)の啓発ポスターを掲示する等の施策を実施しています。今後も保有物件の運用を通じた廃棄物の適正管理に継続的に努めていきます。

HK淀屋橋ガーデンアベニュー
ごみ減量優良標
都市再生・再開発
スポンサーの積水ハウスでは、自然エネルギー利用や先進省エネ技術の採用を積極的に行う環境創造型の開発に注力しています。
本投資法人は積水ハウスと協働し、積水ハウスが開発した環境への配慮がなされた物件の取得を通じて、質の高い社会資本の提供と持続可能なまちづくりを目指しています。
積水ハウスによる大規模複合開発「御殿山プロジェクト」
本投資法人が保有する「プライムメゾン御殿山イースト」「プライムメゾン御殿山ウエスト」「ガーデンシティ品川御殿山」「御殿山SHビル」は、積水ハウスの大規模複合開発「御殿山プロジェクト」により企画・開発された物件です。スケール感のみ主張する大規模開発ではなく、自然豊かな「御殿山」の原風景の再生、表情豊かなヒューマンスケールの親しみやすい街並みの創造などを基本としています。また、自然エネルギー利用や先進省エネ技術の採用を積極的に行った環境配慮に注力したプロジェクトとなっています。
「御殿山プロジェクト」では、外構植栽、屋上緑化により、開発全体面積の約40%を超える緑化を施しています。日本の原風景ともいえる「里山」を手本に、生態系に配慮した積水ハウス独自の「5本の樹」計画に基づき、既存樹の保存や在来種を中心とした約26,400本を超える植栽により、周辺地域の緑と一体となる緑のネットワークが創出されています。



<「御殿山プロジェクト」の概要>
所在 |
東京都品川区北品川6丁目7-29 |
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敷地面積 |
約28,000㎡(4ブロック合計) |
建物概要 |
個別物件詳細についてはこちら |
<主な受賞実績>
2012年2月
東京都品川区主催
みどりの顕彰制度
緑化大賞 受賞
2012年9月
公益財団法人 都市緑化機構主催
屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール
屋上緑化部門 国土交通大臣賞 受賞
2012年10月
公益財団法人 都市緑化機構主催
緑の都市賞
緑の地域づくり部門 都市緑化機構会長賞 受賞
大規模まちづくり事業「江古田の杜プロジェクト」
本投資法人が保有する「プライムメゾン江古田の杜」は、積水ハウスがUR都市機構等と協働で実施した大規模まちづくり事業「江古田の杜プロジェクト」により企画、開発された物件であり、プライムメゾン江古田の杜イースト・ウェスト(子育て世代向け賃貸マンション)、マストワン江古田の杜(学生・単身者向け賃貸マンション)、グランドマスト江古田の杜(サービス付き高齢者向け住宅)及びニチイホーム江古田の杜(介護付き有料老人ホーム)の5つの建物から構成されています。
本物件が所在するエリアは豊かな自然環境に恵まれるとともに、東京都の広域避難場所に指定されています。中野区都市計画マスタープランにおいて、本エリアは十分な避難路や周辺に存在する豊富な緑と調和した環境を確保し、良好な集合住宅等の供給をすすめるような位置づけとされていることに加え、本エリア周辺には、学校や医療施設・高齢者向け施設が多いことを踏まえ、多世代により育まれる持続可能な地域づくりをコンセプトとしたまちづくりとなりました。学生やこれから子育てを始める若年ファミリー世帯、安心・快適な暮らしを望む高齢者まで、多様な世代が共に暮らす地域として再生するまちづくりを目指しています。



<「江古田の杜プロジェクト」の概要>
所在 |
東京都中野区江古田三丁目14番1~5号 |
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敷地面積 |
約39,500㎡ |
建物概要 |
物件詳細についてはこちら |
<主な受賞実績>
2019年5月
「都市景観の日」実行委員会主催
都市景観大賞
都市空間部門 「都市景観の日」実行委員会 会長賞 受賞
2019年10月
公益財団法人 都市緑化機構主催
緑の都市賞
緑の事業活動部門 国土交通大臣賞 受賞

当該地はUR都市機構が「豊かな自然環境」を生かし、「防災機能の確保」、「健康・医療の充実したまちづくり」、「ファミリー世帯を中心とした多様な世帯が住み続けられるまちづくり」をめざして道路、公園の整備を行い、賃貸マンション等の用地として提供した土地です。