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ご挨拶

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執行役員 : 木田 敦宏

執行役員 木田 敦宏

はじめに

 平素は積水ハウス・リート投資法人に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本投資法人は2023年4月期(第17期)決算を迎えることができました。投資主の皆様にご支援を頂き感謝申し上げますと共に、運用状況と決算内容につきましてご報告申し上げます。

2023年4月期(第17期)の運用状況

 当期の物件売買としては、2023年3月29日に本投資法人のポートフォリオ全体に対する投資比率9.3%を占める御殿山SHビルの譲渡を発表致しました。現テナントより本物件取得の打診を受け、本投資法人の課題となっているオフィスビルのリーシングの進捗状況、オフィス賃貸市況の先行き不透明感、及び高騰する不動産売買市場の状況を考慮した結果、譲渡益による分配金の底上げ効果を享受しつつ、ポートフォリオの収益性を改善していくことが投資主利益の最大化に資するものと判断し、5年10期での均等分割譲渡を決定致しました。
 今後は、譲渡代金を活用し、スポンサーパイプラインにあるプライムメゾンシリーズを中心に新たな資産を継続的に取得すること、並びに金融市場の動向を注視し、自己投資口の取得等を機動的に検討し、ポートフォリオの収益性の改善及び安定的な分配金水準の維持を図っていく方針です。
 また、当期の各アセットの運用状況として、オフィスビルについては、オフィス賃貸市場の回復に時間が掛かり、都心の大量供給による影響も懸念されるなか、本投資法人が所有している東京圏オフィスビルについても空き区画の埋め戻しに時間を要している状況です。住居については、コロナ禍における各種規制が緩和されたことで都心への人口流入もプラスに転換し、コロナ禍以前の水準まで稼働率が回復したことに加え、賃料増額を実現することができました。ホテルについては、保有1物件における賃貸借契約は、賃料固定型マスターリース契約であり、ホテルの運営状況に影響を受けない契約形態であるものの、インバウンド需要が回復していることでホテル自体の運営状況は好調です。

 ESGへの取組みにおいては、これまでの取組みが評価されESG投資指数の一つであるFTSE4GoodIndex Seriesの構成銘柄へ選定、また、2023年5月にMSCI ESG格付で「AA」を獲得しました。更にマテリアリティ・KPIに掲げていた2022年度内のポートフォリオのグリーン認証取得割合70%以上を達成しました。

2023年4月期(第17期)決算内容

 当期の業績は、営業収益15,365百万円、営業利益7,508百万円、経常利益6,637百万円、 当期純利益6,637百万円、1口当たり当期純利益1,514円となり、1口当たり分配金は1,781円となりました。当期末のポートフォリオの資産規模はオフィスビル2,668億円、住居2,704億円、ホテル172億円、全体では5,544億円と前期末比で変動はありません。また、当期末時点の稼働率はオフィスビル93.6%、住居97.2%、ホテル100.0%、ポートフォリオ全体では96.5%となりました。
 また、次期(2023年10月期(第18期))の業績については、営業収益16,331百万円、営業利益8,059百万円、経常利益7,094百万円、当期純利益7,093百万円、1口当たり当期純利益1,618円、1口当たり分配金は1,895円と予想しています。
課題となっているオフィスビルの運用について厳しい環境が続いておりますが、ポートフォリオ全体の収益性の維持・向上という結果を出すべくスポンサーグループと連携し、様々な施策を幅広く検討してまいります。

さいごに

 本投資法人は、今後もポートフォリオの収益性の改善を目的に「総合型」REITとしての優位性を活かした運用を着実に実施していく方針です。本投資法人の「資産運用を通じて人・社会・未来を豊かにする」とのビジョンの下、今後も歩みを止めることなく、新しい時代の社会資本となる質の高い不動産の提供を通じて、投資主価値の最大化に努めてまいります。
 投資主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援・ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

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