国際イニシアチブ・外部認証
本投資法人は、ESGに関する情報を積極的に開示し、各ステークホルダーとのコミュニケーションツールとして活かすとともに、環境や社会全体のサステナビリティを確保するための取組みとして外部認証の継続的な取得等を進めております。
これらの取組みにより、物件の付加価値や持続可能性を可視化することで投資主価値の最大化を目指しています。
責任投資原則(PRI)への署名
本投資法人及び本資産運用会社は、サステナブル社会の実現のため、ESGへ配慮した不動産投資運用を行っており、これらの取組みと、投資分析と意思決定のプロセスにESGの課題を組み込むことを提唱する「責任投資原則(PRI: The Principles for Responsible Investment)」は目指す方向性を共有していると考え、その基本的な考え方に賛同し、2019年3月、資産運用会社として署名を行いました。署名によりPRIの定める目標へコミットし、ESGの取組みを深めてまいります。
<PRIの6つの原則>
- 私たちは、投資分析と意思決定のプロセスにESG の課題を組み込みます
- 私たちは、活動的な所有者になり、所有方針と所有慣習にESG 問題を組み入れます
- 私たちは、投資対象の主体に対してESG の課題について適切な開示を求めます
- 私たちは、資産運用業界において本原則が受け入れられ、実行に移されるよう働きかけを行います
- 私たちは、本原則を実行する際の効果を高めるために、協働します
- 私たちは、本原則の実行に関する活動状況や進捗状況に関して報告します
責任投資原則(PRI)の概要
「責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)」とは、2006年にコフィ・アナン国連事務総長(当時)が金融業界に対して提唱した上記の6つの原則、及びそれを実現させるための国際的な投資家のネットワークです。
PRIでは、ESGの課題を投資分析と意思決定のプロセスに組み込むことで、長期的な投資パフォーマンスを向上させ、受益者に対する受託者責任を従来以上に果たすことを目指しています。
PRIの詳細については、こちらをご覧ください。(英語サイト)
TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同
本投資法人及び本資産運用会社は、ESGに配慮した不動産投資運用を行う上で、気候変動に代表される環境課題への取組みは重要課題の一つと認識しており、2020年7月、資産運用会社としてTCFDの提言に賛同しました。本資産運用会社はTCFDの提言に基づき、気候変動がもたらすリスクと機会の分析を行い、TCFDの枠組みに沿った対応を推進しています。
TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言(最終報告書)英語版
TCFDの概要
TCFDは、G20の要請を受け金融安定理事会(FSB)により、気候関連の情報開示及び金融機関の対応をどのように行うかを検討するため設立された「気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」を指します。TCFDは2017年6月に最終報告書を公表し、企業等に対し、気候変動関連リスク及び機会に関する開示を推奨しています。
TCFDについては、こちらをご覧ください。(英語サイト)
国連グローバル・コンパクトへの支持を表明
本資産運用会社が属する積水ハウスグループでは自らの企業活動の基盤となる「積水ハウスグループ企業行動指針」「積水ハウスグループ企業倫理要綱」の中で人権を尊重することを明示するとともに、「国連グローバル・コンパクト」の10の原則の支持を表明しています。
外部認証の取得状況
(2021年2月26日現在)
物件数 | 取得率 | 延床面積(㎡) | 取得率 | ||
---|---|---|---|---|---|
認証取得物件 合計 |
52 |
43.3% |
400,849.97 |
56.0% |
|
DBJ Green Building 認証 |
51 |
42.5% |
380,559.54 |
53.2% |
|
CASBEE不動産評価認証 |
5 |
4.2% |
129,534.19 |
18.1% |
- 区分所有物件の延床面積は、オフィスビルについては、賃貸可能面積と共有部分面積に持分割合を乗じた面積の合計面積を、住居については1棟全体の延床面積を表示しています。
- 「本町ガーデンシティ」については、「物件数」はオフィスビル部分及びホテル部分の各区分所有建物の用途毎にそれぞれ1物件とせずに建物全体を1物件とし、認証取得済物件の「延床面積ベース」は、認証を取得しているオフィスビル部分に係る延床面積に基づき算出しています。
- 「ガーデンシティ品川御殿山」および「本町南ガーデンシティ」の「延床面積」については、認証(再)取得時点に保有していた区分所有部分の延床面積を上記(注1)に基づき算出しています。
- 「認証取得物件 合計」欄の各数値は、複数の認証を取得している物件は1物件として算出し記載しています。
DBJ Green Building認証
本投資法人は、以下の物件についてDBJ Green Building認証を取得しています。
各物件写真をクリックすると、ポートフォリオ個別詳細ページに遷移します。
評価ランク
オフィスビル
-
本町南
ガーデンシティ -
本町ガーデンシティ
(オフィスビル部分) -
HK淀屋橋
ガーデンアベニュー -
広小路
ガーデンアベニュー
(注)「本町南ガーデンシティ」、「本町ガーデンシティ(オフィスビル部分)」および「広小路ガーデンアベニュー」についてはCASBEE不動産評価 Sランクを併せて取得しています。
住居
評価ランク
-
プライムメゾン本郷 -
プライムメゾン蔵前 -
エスティメゾン大島 -
神戸女子学生会館 -
エスティメゾン
恵比寿Ⅱ -
エスティメゾン京橋 -
プライムメゾン
武蔵野の杜 -
プライムメゾン
萱場公園 -
マスト博多 -
プライムメゾン高見 -
プライムメゾン照葉 -
エスティメゾン西天満 -
エスティメゾン白金台 -
エスティメゾン赤羽 -
プライムメゾン南2条 -
プライムメゾン鴨々川 -
プライムメゾン
セントラルパーク -
プライムメゾン恵比寿 -
プライムメゾン渋谷 -
プライムメゾン
市谷山伏町 -
エスティメゾン森下 -
プライムメゾン大塚 -
プライムメゾン浅草橋 -
エスティメゾン
豊洲レジデンス -
プライムメゾン東桜 -
プライムメゾン御器所 -
プライムメゾン
夕陽ヶ丘 -
プライムメゾン北田辺 -
プライムメゾン矢田南 -
プライムメゾン早稲田 -
プライムメゾン八丁堀 -
プライムメゾン神保町 -
プライムメゾン
富士見台 -
プライムメゾン森下
DBJ Green Building 認証の概要
DBJ Green Building認証制度は、環境・社会への配慮がなされた不動産(”Green Building”)を支援するために、2011年4月に株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が創設した認証制度です。
対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証するものとされています。
2017年8月より、認証は一般財団法人日本不動産研究所(JREI)で行い、DBJは制度全体を統括しています。
国内トップクラスの 卓越した 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
極めて優れた 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
非常に優れた 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
優れた 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
十分な 「環境・社会への配慮」 がなされた建物 |
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5 Stars | 4 Stars | 3 Stars | 2 Stars | 1 Star |
DBJ Green Building認証制度の詳細については、こちらをご覧ください。
CASBEE不動産評価認証
本投資法人は、以下の物件についてCASBEE不動産評価認証を取得しています。
各物件写真をクリックすると、ポートフォリオ個別詳細ページに遷移します。
評価ランク
S(素晴らしい)
-
ガーデンシティ
品川御殿山 -
本町南
ガーデンシティ -
本町ガーデンシティ
(オフィスビル部分) -
広小路
ガーデンアベニュー -
赤坂
ガーデンシティ
(注)「ガーデンシティ品川御殿山」、「本町南ガーデンシティ」、「本町ガーデンシティ(オフィスビル部分)」および「広小路ガーデンアベニュー」についてはDBJ Green Building認証を併せて取得しています。
CASBEE不動産評価認証の概要
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、省エネルギーや省資源、リサイクル性能など環境負荷低減の側面に加え、景観への配慮なども含めた建築物の環境性能を総合的に評価するシステムです。
CASBEE不動産評価は、建物の環境評価の結果を不動産評価に活用することを目的として開発されたもので、「1.エネルギー/温暖化ガス」、「2.水」、「3.資源利用/安全」、「4.生物多様性/敷地」および「5.屋内環境」という5分類の評価項目で点数化され、それにより、「Sランク(素晴らしい)」、「Aランク(大変良い)」、「B+ランク(良い)」、「Bランク(必須項目を満足)」の格付が付与されます。
- CASBEE不動産評価認証の詳細については、こちらをご覧ください。
GRESB
本投資法人は、GRESBの不動産事業者に対するサステナビリティ対応調査に継続的に参加し、2020年に実施されたGRESBリアルエステイト評価において、以下の評価を取得しています。
また、4年連続で「Green Star」を取得しています。
GRESB評価 | Green Star |
---|---|
GRESBレーティング | ★★★ |
GRESB開示評価 | A |
レジリエンスモジュール | 参加 |
GRESB及び当該評価の概要
GRESBとは、不動産セクターの環境・社会・ガバナンス配慮を測る年次のベンチマークであり、責任投資原則(PRI)を主導した欧州の主要年金基金グループを中心に2009年に創設されました。GRESBにおける評価は個々の不動産を対象としたものではなく、不動産会社やREIT、ファンドごとのサステナビリティへの取組みを評価するという点を特徴としています。
GRESB評価の詳細については、こちらをご覧ください。(英語サイト)
GRESBメンバーシップへの加入
本資産運用会社は、2018年6月に、GRESBのメンバーに加盟しました。メンバー加盟によって投資家とのリレーションを深めるとともに、他のグローバルのESG先進企業の取組みに接するなどして、本投資法人及び本資産運用会社のESGに関する取組み向上につなげていく方針です。

MUFG J-REIT向けESG評価 supported by JCR
本投資法人及び本資産運用会社は、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(MURC)による「MUFG J-REIT 向けESG 評価 supported by JCR」において、最高評価の「Sランク」を取得しました。
- 当該評価の結果については、本投資法人が公表したプレスリリース「MUFG J-REIT 向けESG 評価 supported by JCR」における最高評価「Sランク」の取得に関するお知らせをご覧ください。
本評価は、MURC をサービス提供者、株式会社日本格付研究所(JCR)をサポート企業として、ESGに関する独自のチェック項目に基づき、企業のESG に対する取組みを評価、スコアリングを付与するとともに、評価結果、現状の課題等をフィードバックするJ-REIT専用の商品です。
- 本評価の詳細については、こちらをご覧ください。